川田知志
《松柏仁習 Learning from evergreens》
@タカラスタンダード京都支店
【コミッションアートワーク】
2023
川田知志
《松柏仁習 Learning from evergreens》
@タカラスタンダード京都支店
【コミッションアートワーク】
2023
2023年11月、「ホーロー×アートプロジェクト」としてタカラスタンダード株式会社と共同制作した壁画作品が、同社京都支店のエントランスロータリーに設置されました。
【作品概要】
作品名:《松柏仁習》 (しょうはくにならう)
Learning from evergreens
作家名: 川田知志
制作年: 2023年
作品サイズ: 320x770 cm (設置サイズ 320x350x35 cm)
素材: ホーローパネル (エクステリアパネル)
技法: インクジェット・カキトリ
設置場所: タカラスタンダード 京都支店 エントランスロータリー
制作協力: タカラスタンダード株式会社、アートコートギャラリー
「ホーロー×アートプロジェクト」について
アーティストとの共同開発によって新しい価値を発見し、「高品位ホーロー」の可能性と認知度をさらに広げるため、タカラスタンダード株式会社が2022年よりスタートしたプロジェクト。壁画を中心に創作活動を行う現代美術作家・川田知志とともに、フレスコ画とホーローパネルの新技術を融合させたアートホーロー作品を共同制作し、展示やトークイベントを行っています。
今回のプロジェクトでは、同社京都支店の1Fにある京都南ショールームのリニューアル(2023年10月)に合わせて、エントランスロータリーのための壁画作品を制作しました。
川田知志《松柏仁習 (しょうはくにならう) 》 2023
京都の伝統的な美意識を現代的に再解釈したホーロー壁画をめざし、「松」をテーマに制作。松は魔除けや神が降りてくる樹として、また日本の美しい景観を形成する主役としてさまざまな地域で重宝される特別な存在です。日本の伝統文化が息づく京都の社屋にふさわしく、お客様をお迎えするエントランスの新たな空間表現として、光り輝く「松」をホーローに焼き込みました。
川田がフレスコ画で描きおろした無数の松の枝葉の図柄パターンを一点ずつデジタル画像に置き換え、ホーローに焼き付けることで最大に効果を発揮する画面構成と表現方法を探求。ホーローインクジェットによる色彩表現を活かし、さらに焼成前の釉薬層を部分的に削り取って模様を描く「カキトリ技法」を用いて、作品表面に凹凸やさまざまな表情の違いを表しました。タカラスタンダードの最新の技術と旧来からの加飾技法、そして作家の手仕事とを融合させた 唯一無二のアートホーローです。
本作はホーロー建材「エマウォール」と同じ製造方法であり、高耐久や耐候性といった性能を持っています。堅牢さと美を兼ね備えたサスティナブルなアート作品として、国際的にもアピールできるパブリックアートへの可能性を拓きます。