身体に対する新しいイメージの獲得をテーマに、徹底して自らの身体をモチーフにした彫刻作品を手がける岡本高幸。創造性と身体性とのバランス感覚に優れ、代表作であるシリーズ作品《×マン》(倍マン)では、昨年度第10回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞。 いま関西で最も注目すべき新進気鋭の若手作家です。
　本展では、岡本が新たに開始したプロジェクト「一人力」（山を一人で動かす長期プロジェクト）を堂々初公開。 独自に導き出した単位「一人力」を視覚化させるインスタレーションで、ギャラリー内に作家自ら山をつくります。 同時に《×マン》シリーズ作品も新たな切り口による展示でご紹介いたします。 身体の潜勢力に迫り、本来あるべき人の姿を模索する、その行為はまさに美の実践。 実験的精神に溢れる作家の表現をどうぞお楽しみ下さい。