この度アートコートギャラリーでは、西野康造展「Space Memory」（スペースメモリー）を開催いたします。

西野康造は、空や風などの自然の事象をテーマに、大型の金属彫刻を制作する美術家です。繊細であると同時にダイナミックなスケール感を特徴とする作品は、内外から高く評価され、パブリックアートとしても世界各地に数多く設置されています。

昨秋には、ニューヨークの4 WTC（４ World Trade Center）のために制作した、直径30メートルにおよぶ大型彫刻《Sky Memory》を発表。槇文彦氏設計の洗練された建築空間と融合した西野の作品は多くのメディアで紹介され、大きな話題を呼びました。

本展は、当ギャラリーでは10年ぶりとなる西野の新作個展であり、作家の初作品集となる『Kozo Nishino: SKY MEMORY』の出版記念展として開催するものです。
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【出展作品】
《Space Memory》（ スペースメモリー）
2014年新作｜チタン合金｜H 4 m × W 26.5 m × D 5.2 m

総延長28メートルのチタン合金を用い、本展のために制作される最新作。
天空に住む龍がその姿を現すかのように、あるいは何万光年もの過去から届いた遠い銀河の記憶が像を結んだかのように、美しく大胆、かつ繊細なカーブを描く大型作品。本作はキャンティレバー方式(＊)で設置され、ギャラリーメイン展示空間3室のすべてを貫くダイナミックな展示となる。よって、作品全貌を一目で捉えることは不可能だが、鑑賞者の視線は作品の微かな揺らぎとともに、どこまでも遠くへと運ばれていく。
（＊キャンティレバー方式：一つの支点だけで支える方式。固定の一箇所で、水平荷重・垂直荷重・モーメントの3つの荷重を支える。）

◆本展では、リング型φ5.9 mの《Space Memory》(2014)も出品される他、4 WTCにおける《Sky Memory》設置の記録映像なども上映。
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【出版のご案内】
西野康造作品集『Kozo Nishino: SKY MEMORY』
*販売中>>
http://www.artcourtgallery.com/publications/kozo-nishino-sky-memory/

2013年8月、西野康造の《Sky Memory》がニューヨークに新設の「4 WTC(4 World Trade Center)」(設計：槇文彦、同年11月竣工)に設置された。直径30メートルの半円状、超軽量のチタン合金製の線材を手作業で溶接し、トラス構造を応用してつくられた《Sky Memory》は、虹色の弧を描く大型彫刻である。悠然とたなびく西野の作品と、洗練された槇建築の空間とが融合した《Sky Memory》プロジェクトを中心に、建築との関わりを通して語る彫刻家・西野康造の初作品集。

タイトル: 「Kozo Nishino: SKY MEMORY」
（発売日：6月7日／価格：3,000円+税）
著者: 西野康造
執筆：槇 文彦（槇総合計画事務所）、平芳幸浩（京都工芸繊維大学准教授）
作家インタビュー：[インタビュアー] 建畠 晢（京都市立芸術大学学長／
埼玉県立近代美術館館長）
デザイン：豊永政史｜ 翻訳：セス・ヤーデン
仕様：日・英｜B5｜カラー、80頁｜上製本
初版発行：2014年6月5日
ISBN：978-4-86541-017-4 C0071
編集・発行：アートコートギャラリー
発売元：赤々舎