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Exhibitions

袴田京太朗「陰の彫刻」 − 開廊20周年記念展 Vol. 5

2023. 9.16 [sat] - 10.14 [sat] 11:00-18:00 (土曜日17:00まで) *日・月・祝 休廊

袴田京太朗の新作個展「陰の彫刻」を開催します。
彫刻の表面と見えない内部との対立関係や、「複製」をテーマに本物と偽物の関係を問い、袴田は作ることと壊すことの表裏一体性に着目しながら「彫刻が成立する本質の問題」を探究し続けています。

工業製品といった“彫刻らしからぬ素材”を独特のバランス感覚でユーモラスに造形化した作品群は1990 年代より常に注目を集めてきました。2007 年に自身の家族をモチーフとする4点組の作品《Families》を手がけて以降、カラフルなアクリル板を積層させた人型像や、既製品の一部を切り取って造形しなおす「複製」シリーズの制作を開始。近年は、20 世紀モダニズムの彫刻や肖像画をモチーフに、「複製」を通して社会的なリアリティと対峙する場を開く作品制作に取り組んでいます。

本展では、20 世紀初頭にドイツの写真家アウグスト・ザンダーが捉えた盲目の二人の子ども像をモチーフに制作を展開させた大型作品や、大根や人参で作った文字の写真作品など、メディアに富む約15 点の新作で展示を構成。今年春の富山県美術館での個展に続き、「複製」する行為の先に袴田が見出し始めたユニークなコンセプト「陰の彫刻」をご紹介する機会となります。

関連イベント

  • 9.16 [sat] 14:00-15:30
    対談|福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)× 袴田京太朗
    *予約制(先着20名様) ご予約はメール、または電話にて承ります
  • 9.16 [sat] 15:30-17:00
    レセプション

出展作家

袴田京太朗