Exhibitions
柳澤顕展ーPainting as a Systemー
2011.7.2 [sat] – 7.30 [sat] 11:00~19:00(土曜日は〜17:00) ※日・月 休廊
今春、京都市立芸術大学大学院より博士号を取得し、精力的に制作に取り組む柳澤顕の個展を開催します。
神経細胞のように複雑に絡まり合い、歪んだグリッド空間を形づくる無数の線。大量の球体や結晶体が巻き上がる旋回形を瞬間停止させたかのような形状。白い立方体が浮遊する隙間を高速の物体が飛び交う未来都市を思わせる空間・・・。
柳澤は、直接的な描画行為と「その痕跡としての絵画」という従来の形式を批判的に解体し、それらを半自動的かつ生命的なシステムとして再構築することで、絵画というメディアに新たな領域を切り開こうとします。
コンピューターを用い、絵筆を使わず、しかしあくまでも自身の思考と身体を介在させて描くというその両義的なプロセスからは、無機性と有機性、激しい運動と完全な静止状態を同時に凝縮させ封じ込めたかのようなイメージが、マチエールや手痕を排除した機械的な滑らかさと身体的な揺らぎの双方がせめぎ合う、緊張感に満ちた表層として現出します。
本展では、これまで取り組んできた平面中心の作品を新たな次元へと接続させる試みとしてのインスタレーションを、ギャラリー空間全体に展開します。また、展覧会会期中に開催されるアートフェア〈ART OSAKA 2011〉にも個展形式で出展、ホテルの客室というホワイトキューブではない空間でのインスタレーションに初挑戦します。
関連イベント
- 7.2 [sat] 15:00~17:00 ※終了しました。
レセプション