福本繁樹作品集「 愚のごとく、然りげなく、生るほどに」 出版記念展
2017.12.14 [木] - 12.23 [土祝] *日・月 休 11:00 - 19:00(土は -17:00)
アートコートギャラリーでは、京都染色界の異才・福本繁樹(b.1946–)の知と技を余すところなく伝え、35年に渡る活動の軌跡を生き生きとおさめた作品集「愚のごとく、然りげなく、生るほどに」出版記念展を開催します。
1976年より染色家として本格的に活動を始めた福本は、90年代初頭には国際ローザンヌ・ビエンナーレ(スイス)、国際タピスリー・トリエンナーレ(ポーランド)に出品するなど、染織分野にとらわれず現代美術やファイバーアートの領域でグローバルに展開。その一方で、「染め」が世界にも稀な日本固有の文化であることを論証・実践し、染色・工芸論講義や民族藝術学会での研究活動なども精力的にすすめてきました。
布の白く薄い素材を活かし、色面の対比構成と緩みのない張りで、鮮やかに発光するような輝きを放つ福本の作品には、自然の光景と溶け合う「染めのこころ」が存在します。蠟染めと布象嵌を主軸に独自の技法をさまざまに生みだしながら、近年は「する」から「なる」へ、自然の理や現象にまかせた「なるほど染め」を考案。そして本展では、新境地の《百華千態万象》、作品集を用いたインスタレーションを初の試みとして発表します。
【出展作品】
《百華千態万象》 作品集100冊インスタレーション、二曲一双両面屛風 《風神・雷神》、《八大: 桔梗・朱色、柚子・藤紫、珊瑚・向日葵、瑠璃色・牡丹》、《不踰矩(のりをこえず)》 他
【作品集 および 表紙作品について】
福本繁樹作品集「 愚のごとく、然りげなく、生るほどに」
初版 2017年10月11日 淡交社刊 定価 10,000 円(+税)
A4判変型 256頁 978-4-473-04193-7
◆ 表紙作品: 福本繁樹《百華千態万象》 シリーズ (16×16 cm、2017)
※全冊にオリジナルの染め・布象嵌作品を貼付、1 点ずつ異なります。
本会場ではお好みの表紙をお選びいただけます。
関連イベント
- 12.16日 [土] 15:00 - 17:00
出版記念パーティ